2025/08/15

Taiwan Today

文化・社会

仏「トロフェ・ミル」、台北城市科技大学の学生がスイーツ部門で特別賞

2019/03/26
調理師学校の学生を対象にしたフランスの料理コンクール「第9回トロフェ・ミル」が現地時間18日、フランス北東部の都市ランスで開催され、台北城市科技大学餐飲管理系(=飲食マネジメント学科)の陳芃璟さんと林詣宸さんが、スイーツ部門で特別賞(Prix Spécial Sucré)を受賞した。写真は全12組の作品。一番手前が台湾の作品。(台北駐パリ代表処サイトより)
調理師学校の学生を対象にしたフランスの料理コンクール「第9回トロフェ・ミル(Trophee Mille International)」が現地時間18日、フランス北東部の都市ランスで開催された。学生が2人1組となり、この地方産の指定食材を使って料理(plat salé)とスイーツ(plat sucré)を各1品、6人前ずつ、3時間30分以内に仕上げるというもの。今年は12組が参加した。その結果、台湾から参加した台北城市科技大学餐飲管理系(=飲食マネジメント学科)の陳芃璟さんと林詣宸さんが、スイーツ部門で特別賞(Prix Spécial Sucré)を受賞した。総合成績では1位イタリア、2位日本、3位ギリシャだった。
 
今回のコンクールで指定された食材はシャロン=アン=シャンパーニュ地方のカモ胸肉、シャンパン「ヴーヴ・クリコ」、ランス名物のばら色のビスケット、それにバターナッツかぼちゃの4品。
 
台北城市科技大学餐飲管理系の林詣宸さんが作ったのは、「桃のムースタルト、シャンパンゼリー、レモンの薄焼きビスケット、レモンシャーベット」で作ったスイーツ。ばら色のビスケット36枚は厚さわずか0.1㎝に焼いたもので、羽を広げて舞うチョウチョウに見立ててデコレーションした。食材には特別に台湾産の白桃、オレンジ、ドラゴンフルーツなども使用。はじめは桃の香りがふんわり漂い、食べるうちにラズベリーの酸味を感じる。最後はレモンやオレンジの甘酸っぱく絶妙な美味しさが残る一品となった。
 
陳芃璟さんが作ったのは「カモ胸肉のソテー、シャンパンとリンゴのソース、台湾式鴨鍋『薑母鴨(ジャンムーヤー)』のモモ肉、カボチャのピューレのパイ生地包み」。「薑母鴨」に使う台湾産カモのモモ肉とフランスの胸肉料理のコラボでフランスの風味を出した。その中でも特別なのは「薑母鴨」のスープで作ったソースを掛けたところ。小麦粉で作ったルーに「薑母鴨」のスープを加え、さらに台湾の「米酒(米を原料とする料理酒)」を加えて煮込み、最後に火を止め、クリームとバターを加えて乳化させた。
 
2人の学生を引率した台北城市科技大学餐飲管理系の呉東宝教授は、「2人ともノーミスの集中力を発揮した。フランスの国家最優秀職人賞(MOF)受賞級の審査員も親指を立てて称賛したほどだ。台湾料理を国際舞台で紹介し、世界の人々に台湾の繊細な食文化を理解してもらうことに成功した」と2人の活躍を称えた。
 

ランキング

新着